南加賀キッズスクールガイド「新・食紀行南加賀」〜育て、学べ、遊べ〜

　川北町は石川県内最大の川、手取川の右岸に沿って開かれた平坦で肥沃な平野と豊かな水資源に恵まれ農業地帯として発展してきた町です。
　暴れ川として昔からおそれられてきた手取川は何度もこの地域に水害をもたらしてきました。川北町の歴史はその手取川の水害との戦いの歴史でもありました。
　川北町ののどかな田園風景の裏側には、先人たちの長い歴史がきざまれています。

　たびたびの洪水で、古代・中世の歴史的な遺跡は残っていませんが、町には江戸時代から現在まで伝わる伝統工芸、加賀雁皮紙や勇壮な加賀獅子舞など、素朴であたたかな伝統が今も息づいています。
　また夏には、日本最大級の高さ45メートルの大かがり火をバックに、「虫送り太鼓」などが披露され、北陸最大の花火が打ち上げられる「手取りの火まつり」が開催されます。
　産業では、手取川の豊富な伏流水を利用する電子部品工場が立地し、特産品として、いちじくやしいたけの栽培も盛んです。