大聖寺と加賀温泉駅・橋立周辺

薫り高い文化を誇る十万石の城下町

加賀藩支藩である大聖寺藩城下町として発展したまち。九谷を興した藩祖・前田利治は茶の湯を好み、その薫り高い文化が現代に息づいている。さらに足をのばすなら、見どころが多い加賀温泉駅や橋立周辺へ。

旅のアドバイス
石川県九谷焼美術館では九谷焼の歴史や作風について詳しく紹介しているので、始めに訪れて基礎知識を学んでおくと旅が一層楽しくなる。所要約1時間。
石川県九谷焼美術館 石川県九谷焼美術館

長い歴史の中で数多くの技法と作風を生み出してきた九谷焼。館内には絵付けの個性に合わせて「青手」「色絵・五彩」「赤絵・金欄」の3つの常設展示室が設けられ、それぞれの特徴をわかりやすく解説。

TEL 0761-72-7466/加賀市大聖寺地方町1-10-13
入館500円/9〜17時/月曜休(祝日の場合は開館)

長流亭 長流亭

宝永6年(1709)、大聖寺藩3代藩主・前田利直により藩主の別邸として建てられたもので、小堀遠州の設計といわれる。大聖寺川で運航される流し舟(0761-72-6662)から、その優雅な佇まいを眺めたい。

TEL 0761-72-0551/加賀市大聖寺八間道55 入館400円/9〜16時(冬期は〜15時)/不定休

実性院と全昌寺 実性院と全昌寺

ともに山の下寺院群にある曹洞宗の寺院。実性院は大聖寺藩の菩提寺で、境内は萩の名所として有名。五百羅漢で知られる全昌寺(0761-72-1164)には北大路魯山人作の九谷焼なども展示されている。

(実性院)TEL 0761-72-1104/加賀市大聖寺下屋敷町29/拝観400円/9時〜16時30分
無休(12〜3月は休、要予約)

蘇梁館 蘇梁館

北前船主の中でも最大の勢力を誇っていた久保彦兵衛家。その豪勢な屋敷(主屋)が大聖寺に移築され、公開されている。北前船と日本海を主題に造られた現代の枯山水庭園は見事な美しさ。

TEL 0761-72-5350 加賀市熊坂町
入館無料/9〜17時(入館は〜16時30分)/無休

加賀アートギャラリー 加賀アートギャラリー

硲伊之助(油絵・陶芸)や西出大三(截金工芸)、山田宗美(鉄打出)など加賀市ゆかりの作家による作品を収蔵。九谷焼の現代作家による展覧会を開催することもあり、個性豊かな作品を鑑賞できる。

TEL 0761-72-8787/加賀市作見町リ1-4
入館料は展示により異なる/10〜18時/火曜休

百撰工房 百撰工房

アビオシティ加賀百撰街内にある体験コーナーでロクロ回し(2890円〜、所要約1時間)、手びねり成形(2050円〜、所要約30分)、絵付け(840円〜、所要約30分)に挑戦できる。買物ついでにぜひ。

TEL 0761-75-1827/加賀市作見町ル25-1
9〜18時/火曜休

硲伊之助美術館 硲伊之助美術館

アンリ・マチスに師事した洋画家・硲伊之助も古九谷に魅せられたひとり。硲が作陶のため移り住んだ吸坂町には現在美術館が建てられ、色絵磁器を中心に油絵や版画などが展示されている。

TEL 0761-72-0872/加賀市吸坂町4-3
入館500円/10〜17時/火・水・木曜休

北前船の里資料館 北前船の里資料館

北前船の寄港地として栄え、日本一の富豪村といわれた橋立。明治9年に建築された旧北前船主・酒谷家の広大な敷地を利用して作られた資料館では、船模型や航海に使用した道具類を展示している。

TEL 0761-75-1250/加賀市橋立町イ乙1-1 入館310円/9〜17時/無休

大聖寺と加賀温泉駅・橋立周辺までのアクセス

大聖寺と加賀温泉駅・橋立周辺マップ

◆電車&バス

大聖寺へはJR加賀温泉駅から北陸本線普通で4分、JR大聖寺駅下車

加賀めぐりには、JR加賀温泉駅を起点に観光スポットをめぐる周遊バスCANBUS(キャン・バス)が便利。

◆車

加賀ICから大聖寺へは約5km

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